| WOWOWの佐久間会長が本を出版されました |
題名は ―「知恵・情熱・意志」の経営― で、副題に ―映像コンテンツ・ビジネスを支える「古くて新しい」原則― とある。
構成は、佐久間さんが累積赤字776億円のWOWOW社長に就任された1993年から、地上波TVのキー局に肩を並べるに至った今日までの「WOWOW再建物語」とその間に駆使された「佐久間流ビジネス技法の真髄」とから成っている。
すなわち、佐久間流の経営哲学書である。この本の全編を貫いているものは時間の経過と共に改善が進むWOWOWの実態と、その時々に経営トップとしての考えを社員一人ひとりに伝えてきた佐久間語録である。この語録は、広報誌「フロンティア」に連載した「さくま発」というコラムを再掲したものであるが、ここには時間の経過とともに社員に訴えてきた揺ぎ無き経営指針が滔々と流れている。これは、過去に佐久間さんの手で直接書かれた社員へのメッセージであり、佐久間さんの経営方針が些かもブレていなかったことの証拠書類でもある。
ここからは私の想像であるが、これは佐久間さんが長年、松下電器で実践されてきた経営哲学そのものであり、恐らくは松下幸之助翁の経営哲学をさらに進化させた佐久間バージョンなのに違いない。そしてそれを佐久間さんはWOWOWで実験してみたもので、だから、理念にブレなど生ずる筈は無いのである。ここに書かれていることの多くは経営のための成功マニュアルであり、軍隊で言えば「作戦要務令」にあたるのではないだろうか。この本を読み、直ちになすべきことに気付く読者も多いと思われる。
とにかく、佐久間さんの考えに接することが出来る2冊目の本が出版されたことは大変喜ばしいことである。校友必読の書であることは言うまでも無い。
和久井博(高12回)

「知恵・情熱・意志」の経営
―映像コンテンツ・ビジネスを支える「古くて新しい」原則
佐久間 昇二 (著)
価格: ¥1,680 (税込)
出版社: ダイヤモンド社