本町6丁目の映画館

初版:2009/01/03
第2版:2009/06/17

 3月末で街なか映画館再生委員会に任された世界館は、日本最古の映画館として注目を浴びています。再生委員会ではボランティアの手を借りて、まずは大掃除を計画しました。6月13日(土)朝9時。それぞれ軍手やマスク、雑巾などを手にした市民ボランティアが手弁当で集合し、大掃除に参加しました。この日は日本テレビ「ズームインスーパー」の他、TV取材も何社か入りました。「ズームインスーパー」では6月19日(金)朝7時50分ごろから放映されます。
 再生委員会の代表岸田國昭さんは高高の校友です(高34回)。何しろ100年近く建っている古い建物なので、とりあえず応急処置で雨漏りは収まりましたが、全体の改修にはまとまった金額が必要です。高田高校祭の当日、会場受付の近くに、世界館保存にご協力をお願いするリーフレットがありますので、どうぞお持ちください。(2009/06/17追記)


清掃の様子(2009/06/13)

 本町6丁目にある、スナックと食料品店の間の狭い通路を通って入る映画館を覚えていますか?最近隣の食料品店が取り壊され、建物の陰に隠れていたお洒落な洋館造りの映画館が、本町通りから見えるようになりました。内部はレトロな雰囲気で2階席もあります。しかし老朽化がひどく後継者もないことから、もはや維持は困難として取り壊されようとしていました。

 ここは1911年明治時代に芝居小屋「高田座」として建てられ、時代の流れで映画館となり「日活世界座」「高田東宝劇画劇場」「松竹館」「高田劇場」」「テアトル高田」「高田日活」と名称を変えながら、ほぼ100年の間営業を続けている全国でも最古級の映画館なのだそうです。今、この映画館の歴史的価値を後世につなげ、地域遺産として、また街なかの文化の発信地として残したいと願う人達によって、保存運動が起きています。

 1956年生まれの私は、幼いころこの映画館で子供向けの映画を楽しんだ覚えがあります。畠山みどりの狸御殿シリーズを観た遠い記憶も…煌びやかで不思議な世界でした。それ以降は成人映画専門館になり、入ることもなくなっていました。「芝居を観た」「人生の転機に観た映画がある」「映画の全盛期だった」「こんな人と観にいった」「こっそり成人映画を観にいった」等々、この映画館には、年代によっても人によってもそれぞれ違う思い出をお持ちのことと思います。

 楽しい思い出もほろ苦い思い出も、ぎっしり詰まっている100歳の映画館の固い椅子に座り、もう一度映画を楽しんでみたいものです。







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